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4月, 2020の投稿を表示しています

007 造形精度についてNo.002

Bonjour フランスから3D プリンタ情報をお届け! Precision TEST No.001 を受け、再検証用の2回目のテストを行いました。 テスト環境 Condition 対象ワーク  Work Dimension 造形配置 Positioning 造形条件 Slice configuration テスト結果  Result 評価 Conclusion 1.テスト環境 Condition 2020 05 10 22℃ Same Machine & Resin 2.対象ワーク Work Dimension 前回Test No.001 と同じ ①20x20x20㎜ 立方体■ ②D20㎜x15㎜ 円柱● ③階段形状 5-10-15(Z Pitch 5㎜) 3.造形配置 Positioning ①に関して、今回はNOVA Makerが指示した自動配置により 15° 傾いた配置で行った。前回結果から、XとYの寸法に誤差があったため、同位置寸法にするための解決策になるかどうかの検証である。 4.造形条件 Slice configuration  【last Test B.L.=40s, E.T.=4s 】 今回はElegooの推奨条件で造形する <Recommendation of Elegoo> Bottom Layer 60s , Expose Time 8s 5.テスト結果  Result   Inspection 2020 05 12 【Last result】 ① ■ 立方体 X-1=20.02㎜ 【19.94 】 X-2=19.95㎜ 【19.87】 X-3=19.94㎜ 【19.87mm】 Gap  X1-【X1】=0.08 X2-【X2】=0.08 X3-【X3】=0.07 Y-1= 20.12 ㎜【20.06】 Y-2=20.01㎜【19.97】 Y-3=20.00㎜【19.97】 Gap Y1-【Y1】=0.06 Y2-【Y2】=0.04 Y3-【Y3】=0.03 Z=19.70㎜ 【19.715】 ② ● 円柱 Dx-1=19.99㎜【 19.92 】 Dx-2

NOVA 3D Elfin 03 メンテナンス編

Bonjour フランスから3D プリンタ情報をお届け! 「03メンテナンス編」 と題して 初めての3D光造形編 の3部構成の締めとなります。 01 準備編  はこちら 02 加工編  はこちら あとかたづけ 電源オフ リセットスイッチ 造形不良 からの復帰 FEPフィルム交換 液晶交換 1. あと片付け 造形終了後は、後片付けという一仕事があります。ここは積層FDMタイプと大きく異なるところで、より手間が掛かるのが「光造形」です。 レジンの片付けの際は、必ずゴム手袋をして下さい。低アレルゲン以外のレジンは アレルギー反応 を起こす可能性があると言われています。注意下さい。 PF (プラットフォーム) 造形物を取り外したプラットフォーム(PF)は表面に付着した造形物のカスやサポート痕などはしっかり除去します。傷を付けないように表面の異物を除去し、付属のプラスティックのスクレーパーなどで残りかすが無いか確認して下さい。 これが残っていると次回の造形時に液晶との間に入り込み、トラブルの原因となります。 全体に付着したレジンはティッシュなどで完全に拭き取ります。水洗いレジンの場合はPFごと洗浄できます。 VAT(レジン受け) 残ったレジンは再利用します。紙コップや口の広い瓶などを用意して、移し替えます。これはカスや不純物を濾紙や網で濾して、固形物が残らないようにするためです。上記記述同様、不純物があると1発目の造形時に液晶との間に入り込み、機器トラブルの原因となります。ピッチが0.05㎜の造形を開始しようとする場合、それ以上の大きさの不純物があると液晶を痛めることとなります。 濾した残りの液は、元の容器に移すか、それ専用のボトルを用意して移し替えて保管します。 VAT自体は、ティッシュなどで残ったレジンを綺麗に拭き取って下さい。 裏面に付着レジンが残ると、次回造形時に液晶画面に触れて、傷や汚れの原因となります。 自分はジャムの瓶と使い古した茶こしでレジンを回収しています。 付属の プラスティックスクレーパー はVATのFETフィルム上を清掃するのには欠かせません! 液晶画面 汚れていなければ、そのまま。万が一液だれなどがある場合にはしっか

NOVA 3D Elfin 02 加工編

Bonjour フランスから3D プリンタ情報をお届け! 「 01準備編 」につづき、今回は 「02.加工編」 として初造形の様子と機器の操作についてお伝えします。 加工のしくみ(LCDタイプ) 機器の準備事項 材料 プログラム 実加工開始 加工後 ワーク取り外し 洗浄 乾燥  1.加工しくみ (LCDタイプ) 紫外線 テスト照射時の様子 LCDタイプの造形の仕組みです。 VAT内の底面クリヤフィルム上(レジン最下面)で下面液晶からの紫外線照射により、PF(プラットフォーム)との隙間で液体プラスティックの硬化が行われます。硬化後にPFが一度上昇、そして降下、前回レベルより、指定ピッチ分(0.025〜0.05㎜)上がったところで止まり、またそこで前回硬化したプラスティックとシートの隙間で照射、硬化が行われます。 照射硬化後の上昇時にVATのクリヤフィルムへ硬化したプラスティックが張り付いています。これを毎回PFの上昇によって剥がしながら積層を行うという仕組みです。なので上昇時に「ベリっ」と剥がれる音がします。 レジンは紫外線で硬化するので、加工場所は直射日光の当たらないところを選択して下さい。カバーがオレンジ色なのは、紫外線からの保護のためです。 また寒いところでは樹脂の硬化がしにくいので、冬場は暖房が効いた部屋が有効です。しかしレジンは「臭い」が強いため、換気も必要です。以上を考慮して加工場所を決定して下さい。水洗いレジンの場合は多少の「臭い」はあるものの、IPAも使わないので、生活スペースでも加工可能です。 2.機器の準備事項 梱包を解いたら、電源をいれ、PF(ヘッド)のZ値を上昇させます。初期状態ではPFと液晶の間に保護シートが付いているのでこれを外すためです。 初期画面/Control→Platform Lift →上向き矢印の中から「50mm」 「10mm」 「1mm」 「0.05mm」を選択できます。上昇に関してはリミッターなどが無いようで、上げすぎるとZ最上部へぶつかる可能性があります。 初期画面 Fileを選択 Controleを選択、上記画面になります ⚠︎ いったん50mm上昇を押してから、途中で下降操作を

NOVA 3D Elfin 01 準備編

Bonjour フランスから3D プリンタ情報をお届け! 「 町工場社長のフランス奮闘記 」というブログを書いております。 家庭用3Dプリンタで、技術ネタを発信するブログを新たに立ち上げました。 初めての造形チャレンジです。 ゼロからの立ち上げなので、今回はまずはその過程とインプレッションを 準備編 加工編 メンテナンス編 三部構成でお届けします。 今回は これから始める方向け、またはNOVA3D Elfinの情報、特徴を解説する 1.準備編 です。 機器 Dimension 付属品 準備 プログラム 機器の特徴 1.機器 AMAZONフランスで注文した造型機 中国メーカー「NOVA3D」の「Elfin」です。日本でも手に入ります。LCDタイプの機器はほぼ中国製となっています。 2 .Dimension 本体価格350€ レジンは含まれません NOVA3D サイトは こちら AMAZON France AMAZON Japan 加工範囲 150×75×150 一般的なDLC家庭用機器のサイズです 最小積層ピッチ 0.025㎜(ソフト上では0.01mmとなっているため要確認) 似姿はこんな形で届きました。600×450×300ほどのパッケージ 中身のメーカーのパッケージです。AMAZON箱が大きすぎて中がスカスカだったので、詰め物の中に鎮座していました。フランスは配送が雑なので梱包の仕方が不安でしたが、機器の不具合はありませんでした。 箱の中はこんな感じです 本体 上部プラットフォーム 下部VAT 液体レジン入れ 見えないが、VATの下に液晶光源が設置される 3.付属品 取説(英語) Quick Operation Guide  交換用VATフィルム (フィルム、フィルム固定ガイド一体の物) 六角レンチとビス(基準レベルだし用のスペアと思われる) プラスティックスクレーパー (VAT内のごみ取りやプラットフォームの清掃用)→これで品物は外せないので、別途金属製スクレーパーが必要 ニッパー(サポート除去用) ゴム手袋 電源コード USB(サンプルデータ二個入